摩擦,ひと筆.

摩擦です。暇な時に書きます。

§4「ワクチンは副作用が結構しんどい」

 コロナワクチンの1回目の接種を、今日終わらせてきた。何しろ原理的にはもう二度と来ない初回の接種であるから、是非備忘録として書き留めておきたいと思い書き出した次第である。簡素な体験記なので、味気無さを味わっていただければ幸いだ。

 さて、当のワクチンだが、ライン作業のように処理された感覚だった。接種券を手渡してすぐに診察室に案内され、あれよあれよと終わってしまった。おそらく院長と思われる人物から接種をしていただいたが、ぼさぼさの茶髪が室内の雰囲気と比べていささか塩梅を崩していたのが面白かった。ワクチン接種後本屋に寄ってあてもなくプラついていたのだが、その時女の子の「〇〇高校の本だ!かっこいい」という声が聞こえ、お嬢さん確かに村上春樹も言うように夢を見る権利はあるが...と頭の中で一刺しした。

 これは別日に書いている。自分が筆無精なものだから、ワクチンの2回目接種まで原稿を放ったらかしにしてしまったのだ。また列に並んでいる間のこと、列の前の人が予診票に何も必要事項の記入をしていないから呆れてしまった。他にも、見た目から判断するなら20歳手前の者が、注射が怖いなどと言って接種を長引かせるからうんざりである。

 しかし問題はここからで、1回目はなんともなかった副反応がじわじわと効いてきた。昼前にワクチンを打っていただいたのち一眠りすると熱が7度5分にまで急上昇した。熱が出るだけなら良かったのだが、その晩には熱は最高8度5分を記録し、かつ眠りに入ろうとしても体が寝ついてくれないのだ。激しくもなく、嫌な感じのする痛みだったなぁと振り返る。結局3時半ごろにようやく痛みより眠気が勝り、なんとか寝ることができた。翌日になっても熱は引かず、ゼリー飲料や少しのフルーツを口にするばかりだったので、痩せてしまった。全身がそれなりに辛いのだが、そうなると自分の体の弱い部分が明確に感じられるのが面白かった。僕の場合は腰であったが、いささかそこが痛むにしては若すぎるのではないかと目を背けたくなった。が、確かにうちの家系は腰が弱いので、腰痛持ちにだけはならないよう努めたい。