摩擦,ひと筆.

摩擦です。暇な時に書きます。

§7「原研哉『白』を読む 入試問題に現れる東大の明確な意図に感動しながら...」

0, はじめに ワイがこれをはじめて読んだ時、「優れた言い回し」は確かにあるのだととても感動したが、「東大入試で出題された」ことをはじめに知らされていなかったのなら、どれだけ良かっただろうかとも同時に強く思ったのだ。日頃目にする、耳にする、口…

§6「『畜犬談』にて 心情・理由説明の想定問とその返答」

『畜犬談』をよむ Q傍線①直後「殺そうと思ったのである」とあるが、この時の「私」の心情を説明せよ。 A家主からの引越しの通知を心待ちにしていた時にポチが皮膚病にかかり醜い姿となり、私はより一層辛抱する羽目になった。それなのに肝心の返事は引越しを…

§5「安部公房をよむ 寓喩の底知れぬ魅力とその感じ方について」

0 こんなことがあった だいぶん昔、もう僕たちが中学校三年だったころまで遡るのだが、国語科教員が安部公房の『鞄』を引っ張って僕たちに読ませてくれた。いま思うとそこまで中学校三年のことは遠い過去ではなく、それでは記憶の隔たり具合というのは特定…

§4「ワクチンは副作用が結構しんどい」

コロナワクチンの1回目の接種を、今日終わらせてきた。何しろ原理的にはもう二度と来ない初回の接種であるから、是非備忘録として書き留めておきたいと思い書き出した次第である。簡素な体験記なので、味気無さを味わっていただければ幸いだ。 さて、当のワ…

§3「刻んで飲み込んで歩いていく」

校内模試が返ってきた。見るに堪えない点数だったので公表は控えたいという姑息な手を使おうと思う。後期英語A3、数学B1の方々は、よろしくお願いいたします。 英語は簡単なミスがとても多く、減点されていったのが悲しい。数学も同様だった。どちらも所感は…

§2「校内模試,汚れつちまつた悲しみに……」

今日、鉄緑会の高1英語の校内模試があった。あったとわざわざ言っているのだから、もちろん受けてきた。僕は高校からこの塾に世話になっている組で今回が初めての模試だったので、コウナイモシとは如何なものでしょうか、お手並み拝見いたしましょうと、そ…

§1「はじめに,それと自己紹介」

僕は僕自身を浅慮な人だと思っている。いや、思う分には構わないのだが、それが自分の行動パターンを決めつけている気がしてならない。つまり、自分は"若気の至り"が許され、それどころかあるべき姿がそこにあるとさえ思い込んでいる、ということだ。この…